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2024 Aug
11
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【熊本名物!】辛子蓮根と馬刺しの歴史やおいしい食べ方

こんにちは!溝田建築設計です!

熊本の名産品といえば、辛子蓮根と馬刺しを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

辛子蓮根と馬刺しは熊本県民にとって身近な料理。

そのルーツを知ることで、両メニューをもっと好きになれるかもしれません。

このブログでは、辛子蓮根と馬刺しが誕生した経緯や、おいしい食べ方などをご紹介します。

辛子蓮根と馬刺しが好きな方や、熊本県民の方、またはこれらの名産品を食べてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください!

熊本名物といえば辛子蓮根と馬刺し!

熊本にはさまざまな郷土料理があります。

その中で、熊本県民以外の人々からもよく知られているのが、辛子蓮根と馬刺しです。

どちらも熊本のお酒とよく合う熊本県民のソウルフードで、お正月の食卓やお祝いのテーブルでよく見かけます。

週末のご褒美や、親戚が集まる席などで楽しむ家庭もあるかもしれません。

しかし熊本県民にとって慣れ親しんだ辛子蓮根と馬刺しが、なぜこの地で誕生したのか、知らない方も多いはず。

ぜひ、最後までご覧ください!

辛子蓮根の歴史とは?

辛子蓮根が誕生したのは、寛永九年前後。

当時、熊本藩の藩主であった細川忠利は、病弱体質だったそうです。

細川忠利と信仰の深い玄沢和尚は、彼に精のつくものを食べさせたいと考えます。

そこで目をつけたのが、熊本城の外堀に植えられていた蓮根です。

玄沢和尚は熊本藩当時の賄方、今でいう料理人の平五郎に蓮根料理を作らせます。

しかし玄沢和尚と平五郎が蓮根料理を出しても、細川忠利は「蓮根は泥に生える不浄のもの」とし、手をつけませんでした。

それならば蓮根とバレないようにすれば……と生まれたのが辛子蓮根です。

味噌と和からしを混ぜて油であげた辛子蓮根を、細川忠利は非常に気に入り、常食するようになったそう。

辛子蓮根の効果かどうかは明らかではありませんが、それからの細川忠利は食欲も増し、次第にたくましくなっていったと伝えられています。

また、輪切りにした蓮根の形状が細川家の家紋に似ていることから、熊本藩門外不出の料理として継承されました。

そのせいか辛子蓮根を食べられるところは、現代の日本でもそれほど多くありません。

参考:農林水産省「からし蓮根(からしれんこん)」

辛子蓮根はどこで食べられる?

熊本県には、辛子蓮根を生んだ平五郎の店「森からし蓮根」や創業50年を超える「村上カラシレンコン店」などがあります。

熊本で辛子蓮根を購入するなら、これらの店舗がおすすめです。

そのほか熊本県内の居酒屋や料理屋では、揚げたての辛子蓮根を食べられます。

熊本県以外の地域では、辛子蓮根を提供するお店はそれほど多くなく、九州料理専門の居酒屋などでたまに見かける程度です。

百貨店や物産展、インターネット通販などでも購入できますが、現地で買うよりもやや割高になります。

手作りをするのもひとつの手!辛子蓮根の作り方

外で食べられる機会が少なく、購入するにはやや贅沢品にも思える辛子蓮根。

気軽に楽しみたい方は、手作りするのもひとつの手です。

辛子蓮根は、以下の材料と手順で作れます。

【材料】

  • 蓮根:10cm
  • 薄力粉:1/2カップ
  • 水:1/3カップ
  • ☆味噌:50g
  • ☆パン粉:30g
  • ☆練り辛子:小さじ2
  • ☆水:大さじ2

【作り方】

  1. れんこんの皮を剥き、お酢を少し入れたお湯に丸ごと沈め、10分ほど茹でる
  2. ☆の材料を混ぜておく
  3. 冷まして水気を切った蓮根の穴に、2でつくった辛子味噌を詰める
  4. ボウルに薄力粉と水を混ぜて衣をつくり、蓮根をくぐらせる
  5. 170℃の揚げ油で10分ほど揚げ、食べやすい大きさに切ったら完成

辛子蓮根のおいしい食べ方

辛子蓮根はそのまま食べても美味しいですが、辛いのが苦手な方はマヨネーズや胡麻ドレッシングを付けて食べるのがおすすめです。

マヨネーズや胡麻ドレッシングの油と酸味が、辛子の刺激を抑えます。

また、味に変化を与えたい場合は、醤油をつけて食べると良いでしょう。

辛さをより感じたい方は、軽く炙ると刺激が増します。

残った辛子蓮根は、サンドイッチにするのもおすすめです。

レタスやベーコン、トマトなどと合わせても美味しく食べられます。

馬刺しの歴史とは?

辛子と同じく、熊本を代表する郷土料理の馬刺し。

発祥は諸説ありますが、その中でも有名なのが熊本藩の初代藩主の加藤清正が、馬刺しを食べたエピソードです。

加藤清正は朝鮮出兵の際、食糧難に見舞われます。

空腹では作戦をこなすことができず、やむを得ない状況の中、軍馬を生のまま食べたのが馬刺しが誕生したきっかけだそう。

生で食べた馬肉はとても美味だったことから、加藤清正は日本に戻った後も、馬刺しや馬肉を好んで食べていたそうです。

肉を食べる習慣がほとんどなかった当時の人々にとって馬刺しを食べることは、とても刺激的だったと考えられます。

その後、軍馬の産地である熊本県の阿蘇地域にも馬刺しの美味しさが広まり、現代でも熊本の多くの人に愛されています。

参考:農林水産省「馬刺し 熊本県 | うちの郷土料理」

馬刺しはどこで食べられる?

熊本県内であれば、居酒屋や小料理屋など、さまざまなところで馬刺しを食べられます。

熊本以外の地域でも、馬刺しを提供している飲食店は多くあります。

また、馬肉を販売している肉屋でも、馬刺しの購入が可能です。

インターネットや大きな商業施設などでも購入できるため、辛子蓮根より食べる機会を得やすいでしょう。

馬刺しの美味しい食べ方

馬刺しは生姜とニンニクを1:1の割合で混ぜた甘口醤油で食べるのがおすすめです。

馬刺しの濃厚な味わいが薬味とからみ、より美味しさが増します。

他にもオニオンスライスや大葉、ネギやきざみ海苔などと一緒に食べる方法もあります。

野菜やその他の具材と食べることで、馬刺しの風味に爽やかさが増します。

冷凍品で馬刺しを購入した場合は、解凍方法に注意しましょう。

解凍方法を誤ると、パサパサした食感になったり生臭さを感じたりします。

中心部分が少し凍った状態でスライスすることで、食べるころには程よく解凍されているでしょう。

また、馬肉は空気に触れると徐々に黒ずんでいき風味も損なわれるため、切った後に長時間放置するのは避けましょう。

辛子蓮根と馬刺しを美味しく食べよう

辛子蓮根と馬刺しは、熊本県民が誇る郷土料理です。

熊本を訪れた際は、ぜひ堪能してみてください。

熊本県以外でも店舗によっては、辛子蓮根や馬刺しを取り扱うところもあります。

また、お取り寄せをするのも良い方法です。

ぜひこの記事を参考にして、辛子蓮根や馬刺しをより美味しく食べてみてください。